REAL BLOOD

今回は、これまでのお化け屋敷で嘘っぽく杜撰で粗末にしてこられた「血糊」、

チープで嘘っぽいお化け屋敷でお悩みのみなさんへ

弊社のお化け屋敷、メイク、造形、衣装は「どうしたらそんなにリアルになるのか?」のなかで特に質問多数の「血糊」について、

超リアルなお化け屋敷専用【血糊】の作り方極秘テクニック

それらを「販売されている塗料で本物の様な血糊をペイントする方法」

その門外不出のメソッド、テクニックを特別公開する。

 

が、まずは多くの方々が陥っている[間違い][問題点]から説明する

そこへ気づきながら進めれば、プロ視点で最高の表現ができるだろう。

素人がやらかす「血糊」問題

下手な人ほど血糊を着けまくれば、強くなると「陶酔し」やたらと血糊を多用する。

そんなのはアートでもなんでも無い「ただの痛い子」

陰惨な雰囲気は出せるだろうが。

我々は映画の仕事において

本物のプロファイリング資料によるデータで、経過日数による血の色、粘度、

殺傷に使用された狂気の違い、殺傷方向、そして刺された人体の部位、動脈、静動脈、心臓の位置などから、飛散する量、向き、などを殺人現場同様にシミュレーションしながらペイントしていく。

特にハリウッド映画の撮影では屍体の腐食進行専用の撮影進行の為だけのチームが用意される。

一般の方々はそこまで難しいことは不要だし、自由に塗ってストレス発散してれば良いのだろうが、

わかりやすくただひとつ言えるのは、

まずお化け屋敷でやってはいけない血糊

メイク用の血糊は、顔だけにしか使用し無い事

あくまで、映像撮影とお化け屋敷では、血糊の扱いは全く違う

市販の血糊は映像や写真撮影の事しか考えられていないのだ。

(いくら映画でも、長時間、汗で取れないように、スタジオや機材、衣装へ着かないようにケアするために、医療用の接着剤をブレンドし毛穴をコートしている。)

腕に着けたい際は、必ず手の甲で、手の甲には血糊ではなく、簡単に取れない化粧品で塗る、

指には塗らない、指でめいくしたら何かに触れる指先はきれいに拭き取る。

しかし

顔だけにしても問題が生じ無いわけでなない。

なぜなら、つい知らぬ間に自分の顔を触ってしまう。

メイクしているので痒くなり掻いてしまう。

それは指に着く→壁に着く→お客さんに着く….

触らないでも、汗で滴り、床に着く。

最悪だ。確実にクレーム案件に繋がる

衣装に着けるのだって同様に「メイク用血糊」は厳禁。

「メイク用血糊」は完全に乾かない様にできている。

せっかくいい感じに衣装に着けようが洗濯したら流れてうっすらになる。

それではここから

お化け屋敷の美術、衣装への血糊には何を使うべきか?

「完全に乾燥するいわゆる塗料」を使え。

まず水性ペンキがよい理由

油性は匂い問題、さらにはラッカースプレーは、空気を汚し。呼吸器官へ入ってくる。

換気ができない、飲食店などが入る複合施設での施工、塗ってすぐ開催のスケジュール感の際に、油性ではシンナー臭がしばらく抜けず、環境的に悪影響を来し、クライアントから嫌がられ、何より施工スタッフが、ガスマスクをしなければ、ただでさえ徹夜作業が続くのに倒れられたら困る。

これは本当に、鼻から唾液から塗料の色素成分が混ざって出る。

ついでにだが、相反する油性、水性が交えない特性を逆に利用してペイントする職人技が有るが、実技が必要で下手に教えるのは危ないので今回省く。

何を使ったら良いか?

それは「クリアレッド」を使用する。

よく観察したらわかる、血液は透き通っている液体だ。

どんな濁り腐ったった腹黒な悪人だろうが、だ。

さらに上級テクニックで「クリアイエロー」「クリアオレンジ」「クリアグリーン」「クリアブルー」「スモーク」を絶妙に調合し塗っている。

特殊造形でダミーヘッドmダミー人形を作る際、歯茎だったり、義眼だったり、人体を司る「血液」には、毛細血管ナノレベルで繊細に幾重にも色を重ねている。 ただ血まみれにするのではないのだ。

がしかし

これは飽くまで、神聖なる血液へのリスペクト、心構えの域で、

実際ここまでやったところで、じつは大問題が、、、

それは

「お化け屋敷は基本暗いので、その努力がわかりづらい!!!!!!!!」

さらには、みんな怖がり逃げるのでそこまで見て貰えない!!!!!!!!

常設ならまだしも、短期イベントなら解体されるし、その分塗料にかける予算もかなり安くされてしまうだろう。

「そこは、照明がしっかり当たる場所か?」等をしっかりデザイン、設計し、血糊バランスを測る事だ。

実際、安くで楽なのはラッカースプレー。

ご自身の施設で苦情がでなければ油性、スプレーでいいだろう。

プロは事前に工房で※防炎パネルにペイントした物を分割し、会場へ移送し組み立てる。

※お化け屋敷の壁、布、全て「防炎」認可シールの着いた防炎素材で無ければ消防法上禁止

ラッカースプレータイプでリアルな血を表現する方法

鮮血の場合

少々高く、量が少ないが、クリアレッドのラッカースプレーが最良。

主にカー用品で売られている。

断然、血の色が表現可能。

通常のREDラッカースプレーを使用したい場合の裏技

BLACKのラッカースプレー、クリアラッカースプレーを調合しながらペイントする。

スプレー塗料を調合しながら使用するのは高度な技が必要なので、色々練習してみるがよい。


時間経過した血液の場合

オイルステインを使用する

オイルステインにはワイン色や、イエロー系、グリーン系が豊富でクリアカラー。スプレータイプや、水性が有る。

注意点がオイル性なので、物により乾燥後でも色写りが起きるので、完全にふき取るかコートが必要。

スプレーではないペンキ缶の場合

REDへかなりのBLACK、BROWNを混ぜる。

ペンキ缶なら水性で大量に作れるのでうまく調合できれば

リアルな血糊色に。

ペンキに見えないようにするコツは、

水性なら水で、油性ならラッカー薄め液で拭き取りながらペイントを繰り返す。

ゾンビメイクで素人が失敗しがちな血のつけ方

インタビューや、TV番組で説明していたのが、みんな、ゾンビにそのまま血糊を着けまっくっている。

よく状況を考えてみよう

ゾンビ感染の経過時間によるが、ゾンビ自体の破損箇所からの血液は、人間より腐っているのが自然だ。

黒くなっていたり、緑や黄色、腫瘍の白や黄色が混ざっている

「口元が血だらけのゾンビがいるじゃないですか?」

よく考えればわかる。

それは人間に噛み付いた際の相手の、人間の血だ。

ピザを食べた時のケチャップだ。

じつに奥深い血糊の世界

昔のホラー映画の監督にはわざと、オレンジっぽいのを好い使用する方いたりするし、撮影がフィルムか、デジタルかで、実は全然血糊の色成分を変化させてた。

フィルムでは昨今のデジタルのように鮮明には映らないから、

実際現場で全員見えていた血糊噴射シーンが撮り終えてポスプロ時に見たら全然映っていない!!!!!!!!

あれだけ派手に血糊を用意し、一発で撮る為の迫真の演技に、悲惨な姿で、深夜の現場の掃除に疲弊し、いざ見たら血が映っていない!!!!!!!!

液体は大変です。夜の雨のシーンは牛乳を混ぜたり、血糊にも、白を混ぜたり、黒を混ぜたり、舞台用にしたり、粘度を上げたり、繊細な表現が必要だった。

(因みにいまは映画では血飛沫は確実なCGが多い。)


以上、結構、内緒にしていた血糊レシピを披露したが、

実際はまだまだ文章では教えづらい極秘テクニックが、

そしてやはりセンスの問題が強いので、よい例が見つかり次第追記していく


この記事は書きかけです。

ブックマークでお待ちください。

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

Twitter で
The following two tabs change content below.
ZAUNTED [STAFF]
ホラー界のイマジニアリング [ ZAUNTED ]チームスタッフ、マネジメント、クリエイター、エンジニア、研究員etc...が総力を結集し、社会に役立つホラー活動を目指し、お伝えして参ります。おかげさまで実績が非常に多く掲載が間に合っておらずご迷惑おかけいたします。【業務連絡】毎月、記事観覧数ランキング最下位者は人形にされてしまいます。皆様のシェアが唯一の救いで御座います。ご縁に感謝。